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Notionのデータベースのデータを可視化するグラフURLを作成する | Web Scratch

作成日
2022/12/17
オススメ度
👍👍
カテゴリDBカテゴリ

Notionにはデータベースのデータをグラフとして表示する機能がありません。 外部サービスなどを使えばグラフを埋め込むことは可能ですが、それだけのために外部にデータベースの値を渡すのは微妙です。
そこまで高機能なものが欲しいわけでも無かったので、作ることにしました。
Notion Plotlyというサイトを作りました。 このサイトは、URLのパラメータに描画したいデータを渡すことで、Plotlyでグラフとして描画する単純なサイトです。 たとえば、次のようにx軸とy軸の値をURLで渡して棒グラフで表示できます。
Notion Plotly自体は特にNotionのAPIを使ったサイトではないです。 NotionのデータベースからNotion Plotly]に渡すパラメータを作って、グラフを描画できるページを作るだけのサイトです。
そのため、外部からAPIでデータベースの値を読み取ることもないし、シンプルなHTMLとJSで動いてるのでForkして利用できます。
自分用にとりあえず書いただけなので、そこまで複雑なパラメータは今のところないです。 渡せるxyなどの値と&sortBy=x (どの値でソートする)ぐらいです。 グラフの描画には、Plotlyを使ってるので、次のページあるグラフは追加しようと思えばできるはずです(グラフの種類ごとにHTMLを分けています)。
欲しいグラフとかあったらPull Requestを送ってください。

NotionのデータベースからグラフURLを作る

Notionの実際のデータベースなどは、次のテンプレートを参照してみてください。
Notionには特定のデータベースの値を全て検索して集めるような関数はありません。 集計用データベースを作り、その集計用データベースから集計したい対象のデータベースの全ての項目にRelationを作ります。
そうすることで、集計用データベースからRelationで”集計したい対象のデータベース”のアイテムを参照できます。 その後、集計用データベースにRollupで項目を追加すると、項目には”集計したい対象のデータベース”のアイテムが,区切りで入ります。
あとは、関数を使ってグラフURLを組み立てるだけです。
サンプルのデータベースでは、次のようにRollupした”数値”と”支出項目”を使って、円グラフのURLを作成しています。 このprop("数値")には自動的に,で値が並ぶように入ります。&などは入るとダメなので、replaceAllなどでエスケープする必要があります。
あとは、関数が組み上げたURLを開くだけです。
Notionの、埋め込みでこのURLを埋め込めばグラフ自体をNotionに表示することもできます。
ただし、他のグラフサービスと違って埋め込んだグラフが自動的には更新されません。 これは、Notion PlotlyがAPIを使ってNotionからデータを読み取ってるわけじゃないからです。
一方で、関数で組み上げたグラフURL自体(グラフURLのカラム)は、データベースの内容が変われば自動的に変更されて新しいURLになるので、クリックして見られるグラフは常に最新という形です。 個人的には、Notionでビジュアル化したダッシュボード的なのはあまり作ってないので、これぐらいで十分かなと思いました。 (今のところ、埋め込みの方はオマケ要素という感じです)
NotionのDBをCSVにしてSpreadSheetにしてビジュアライズとかは流石に遠かったので、それを簡略化するイメージでNotion Plotlyは作っています。 Google App Scriptsとかをデータベースごとに何か作るのも面倒だし、複雑なことしないしNotionからグラフを描画する側にデータを全部投げ込むURL作ればいいやという感じの発想です(データが多いとURLが長すぎて動かなくなる可能性はあります)。
詳しい使い方はテンプレートページを参照してください。
ソースコードは次のリポジトリにあります。シンプルな静的なページなので、ForkしてGitHub Pagesでも動くと思います。